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PROgress in innovation : AIの進化とi-PROの未来にとって重要な一年に

2022年 6月 27日

i-PROイミア株式会社 社長 ジェラルド フィゴルズ

AIカメラの爆発的普及がヨーロッパのセキュリティカメラ業界の拡大・変革をもたらす中、i-PRO EMEAで社長を務めるジェラルド フィゴルズ(Gerald Fígols)は、2022年が躍進の1年となることを期待しています。


2022年のヨーロッパのセキュリティカメラ業界の展望は?

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ヨーロッパのセキュリティカメラ業界にとって、現在はチャンス到来です。市場は引き続き成長し、AIカメラの進化により従来のセキュリティ分野および新たな事業分野の両方で新たな機会が生み出されています。高品質な画像、および、深層学習技術を用いたネットワークエッジでのデータ分析機能の組み合わせが、産業工程の自動化から、スーパー店頭の商品補充、ウイルス感染拡大時における買い物客の健康と安全の確保といった、多くの新しい分野でのカメラの活用を可能にしています。

業界の成熟に伴い、合併・買収は今後も継続すると見ています。近年繰り広げられてきたカメラの値下げ競争は落ち着き、以下の2つの理由から安定化し始めるでしょう。1つ目の理由は、最新世代のAIカメラには、より多くの機能が搭載され、ハードウェアの価値をこれまで以上に高めるという点。2つ目は、原料費の値上がりに伴い、部品価格も値上がりしている点です。


こうした市場環境でのi-PROの業績の見通しは?

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セキュリティカメラ市場で最も強力なAIという選択肢を提供するi-PROは、2022年に向け堅調に業績を伸ばしていくでしょう。業界のスペシャリストの多くからは、当社のAI機能は競合他社を上回っていると評価をいただいています。当社はさらに、オープンAIハードウェアプラットフォームも提供しています。つまり当社は、高品質で信頼できるAIカメラの開発という得意分野に重点的に取り組むことで、ソフトウェア開発者が気軽にアイデアを出し合い、当社のカメラ専用のアプリケーションを開発できる環境を整備しているのです。

当社のカメラに組み込まれているこれらの機能については、お客様にカメラ本体の価格に追加する形での負担は求めていません。2022年末までには、ミドルレンジから上の領域をカバーするAIカメラとして、100機種以上のモデルを、価格を上げることなく投入できる予定です。AIの導入はまだ早すぎると考える企業でも、AI機能が搭載されていて時代遅れにならないi-PROカメラなら、追加費用をかけることなく今すぐ投資ができるのです。i-PROは、当社の製品ラインアップ価値を、価格を据え置いたまま継続的に高めていくことを目指しています。


今後1年間、i-PROはどのような成果を達成できると期待していますか?

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従来から評価いただいている当社の製品の品質と信頼性に加えて、i-PROがイノベーションで知られる企業となること、当社のオープンAIプラットフォームが市場をリードする存在として認知されること、として、当社が市場の需要に迅速に対応できる柔軟な企業として認められることを望んでいます。

ただ、何よりも大切なことは、お客様にとってi-PROがビジネスをしやすい企業になることだと思っています。それは、当社のソリューションがお客様のイノベーションに役立つ分野を明確にご理解頂けること、そして、パートナーの皆さまにとっては取引がしやすい協力的な企業として当社が認知されることです。これには、私たちがグローバルプレーヤーでありながらも、EMEA市場やパートナー企業のニーズに柔軟に近づきたい、という思いが込められています。最終的には、生活を便利にできるツール・システム・コミュニケーション手段の実用化を通し、頼りになるメーカーとして認識されることが目標です。

これらの目標の達成は、もちろん簡単ではありませんが、私たちには成功する意志とエネルギーがあります。電気通信会社で経歴を積んだあと、若いエンジニアとして当社に入社した15年前の私がまさにそうです。それまでとは異なる業界の技術やビジネスをすぐに学ばなければならなかったのはもちろん、国際ビジネスの舞台で活躍できるよう、英語力も即座に伸ばさなければなりませんでした。ですが数年後の私は、欧州エンジニア部のトップを務めるまでに成長できました。6歳から17歳までピアノを習い、時には1日7時間の集中練習を行ったことが、結果的にあきらめずに学び続けることや、賢明な努力の重要さを教えてくれたのだと思います。このことに倣い、情熱と粘り強さで貫くことで、今後数年間にわたるi-PROの成長を確保していく所存です。


目標の達成に向かって、重要な事は何ですか?

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AIがもたらす素晴らしい恩恵について、企業や社会全体の理解を促し続ける必要があると考えています。新技術の多くがそうであるように、スタートした当初は誤解や不安が伴います。ですが私は、AIによって人々のプライバシーや個人の自由が侵害されることはないと考えています。EU一般データ保護規則(GDPR)が適用されるヨーロッパでは特に、そうした危険性は少なくなります。AIは、人間の行動をより速く深く理解したり、私たちの生活をより便利にする深層学習を主体とする技術です。たとえば、AIカメラはインダストリー4.0の基本的な要素となります。これらのカメラをスマートセンサーとして使用することで、人間にとっては退屈になりがちな反復作業を正確に再現して、全体のコスト削減や、より人の能力が必要な作業へのスタッフの労力を転換できるようになるのです。

もう一つの重要な要素は、顧客との連携を通したAIカメラ専用アプリケーションの構築を担う、トップクラスのソフトウェア開発者を誘致し続けることです。当社にはすでに、オープンハードウェアプラットフォーム、および、素晴らしい性能のAIカメラがあります。iPhoneの開発に多くの点で似ているように見えますが、ここからは、App Storeのような場を通じて、アプリケーションの制作を担うソフトウェア開発業者の誘致に引き続き取り組む必要があると考えています。

最後に、ヨーロッパのすべての国の販売パートナーの皆さま、システムインテグレーター、ディーラーの皆さまとの強固な協力体制の構築に、引き続き取り組んで参ります。精力的なビジネスパートナーとして、市場の声に耳を傾け、品質と信頼性を兼ね備えた競争力のある製品の提供を通じて、市場の需要に対応します。また、透明性のある対応と、お客様の必要に応じた製品の確実な提供、パートナー企業の必要に応じた技術・営業サポートを提供して参ります。さらに、いま市場が重要な時期にある点を踏まえ、製品ラインアップの価格を据え置きにすることも必要です。これにより当社のパートナー各社は、サービスや付加価値ソリューションなど利益を生み出せるそれぞれの得意分野に、安心して取り組めるようになるはずです。


2022年に一番ワクワクすることは何ですか?

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i-PROは事実上のスタートアップ企業ですが、パナソニックという日本メーカーとしての60年以上の歴史と製品ノウハウを継承する組織でもあります。i-PRO EMEA社長への就任は、うれしいながらも大変な試練です。同時に、素晴らしい組織のトップとして、あらゆる人の生活の向上に貢献しながらプラス成長を生み出せる機会を持てることを誇りに感じています。i-PROは、新たな俊敏さと業界トップクラスの技術を活かして、AIカメラの市場を、周囲の期待を大きく上回る可能性へと導いていきます。2022年は、信じられないほど忙しいながらも、実りのある1年となることでしょう!

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ジェラルド フィゴルズ (Gerard Fígols)

カタルーニャ工科大学電気通信工学科を卒業後、2007年にプロジェクトエンジニアとしてパナソニックに入社。エンジニアリング・マーケティング・営業分野で様々な実績を重ねた後、2018年に欧州セキュリティ事業部長に就任。その後、スペインのEAEビジネススクールでEMBAを取得し、2021年10月の i-PRO EMEA B.V.創設以降、社長として同社を牽引。

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