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i-PROが見据える2022年のテクノロジートレンド

2022年 1月 28日

「テクノロジートレンド」とは、いったいなんでしょうか? それは未来に実現し、世界を豊かにする技術はなにかを考えることだと思います。私たちi-PROは、さまざまな情報を基に、5つのテクノロジートレンドに注目してみました。

1. 広がるエッジAIの世界

半導体の進化によりAIはサーバーの世界から飛び出し、エッジデバイス(端末)にも搭載されるようになりました。大きなデータを集約せずに現場でデータ解析が可能なエッジAIは、ますますその活用領域を広げていくでしょう。

エッジAIの大きなメリットとして「より高精度なリアルタイム性」が挙げられます。たとえば、エッジAI搭載のカメラが侵入者や異常を認識した場合、誤認識が少ないうえに、タイムラグなくアラートを発報することができます。

もう一つのメリットは、「より高度なスケーラビリティの実現」です。スケーラビリティとは、機器の機能の拡張性のこと。たとえば、過去の技術では人の特徴や服の色といった情報の収集には高価なサーバーが必要でした。しかし、AIはこれらの情報をテキスト化することを可能にしました。データが小さなテキストデータのため、数百台規模の端末からでも情報も容易に収集、そして蓄積できます。このシステムを用いれば、多くの車輌が行き交う公道でも、見つけたい車輌の特徴を入力するだけで、いつ、どこのカメラに映っていたかを瞬時に検索・把握でき、軌跡を追うことができます。

i-PROは、エッジAIの可能性を最大限に広げるべく、パートナー企業が開発したAIアプリケーションをエッジAIにインストールできる機能を持たせました。このオープンな開発環境を使って、さまざまなパートナー企業と協業し、新しいアイデアやシステムをいち早く創造し、提供していきます。

2. センシングデバイスの多様化と深化

さまざまな現場で発生する多種多様なニーズに応えるため、エッジAIに搭載されるセンシングデバイスも多様化および高精度化(深化)を続けています。

センシングデバイスの小型化を極めていくことにより、金融機関などでは、ATMや決済端末の中に組み込むことが可能となり、決済端末の様々な認証にも役立てることができるでしょう。魚眼レンズを搭載する事で、店舗を俯瞰的に眺め、顧客の動線やレジ待ちの人数を把握したいというニーズを満たすことができるようになります。

エッジAIは、ファクトリーオートメーション(FA)の分野でも活用が始まっています。上述したエッジAI機器は装置内で認識が完結できるため、より高速な製品検査が実現でき、従来、複数の機器で行っていた製品の良否判定も1台で実現できるようになってきました。また、3Dカメラを搭載したエッジAIを組立ロボットの指先に装着し、部品の位置を認識させながら動作を行わせる研究も進んでいます。この技術が実用化されると、どんな場所に部品が置かれていても、ロボットが自分で部品を見つけ、組み立てまで完結させる自律動作が実現します。

3. 通信技術の進化とワイヤレス化の加速

ここまで見てきたテクノロジーの基盤となるのが、通信技術の高速大容量化、低遅延化です。限りなくリアルタイムに大量のデータを伝送する技術が、これまで以上に重要となっています。

そんななか、第5世代移動通信システム、いわゆる「5G」がDX推進の波に乗って、日本でも普及が進んでいます。注目したいのが、2020年から免許申請受付が開始された「ローカル5G」です。これにより、企業や自治体は自らの建物内や敷地内で5G環境を構築できるようになりました。多くのデバイスが同時に接続でき、低遅延伝送が担保されるため、FAやIoT環境において、設置機器と移動体(モバイル機器やFAロボット等)との協調動作が実現され、システムに大きな変革が起こることが予測されます。

4. リアルとバーチャルの融合

2022年に話題をさらいそうなのが、次世代の仮想空間と言われる『メタバース』です。フェイスブック社が『メタバース』に事業の軸足を移すことを宣言し、社名を「メタ」に変更したことも記憶に新しいところです。エッジAIやセンシングデバイスの領域においても、現実世界(リアル)と仮想空間(バーチャル)の融合はホットなトピックスです。

たとえば、店舗の様々な場所にカメラやセンサーを設置してリアルタイムにデータを収集すれば、バーチャル空間上に3Dの店舗を再現することができます。これは、バーチャル空間上にリアルをコピーするという意味から、デジタルツイン化技術と呼ばれています。複数の視点から撮影されたカメラ映像を合成してバーチャル空間を作成するため、死角のない3D空間が再現されるのです。

このバーチャル空間上で人の動きが把握できれば、マーケティングデータの取得や、商品をカゴに入れたタイミングでの自動決済、また人が密集したことによる異常の検知などが実現されると期待されています。

5. 人の手を介さない自律警備システムの実現

進化するセンシングデバイスとエッジAIの普及、通信技術の革新、そして仮想空間における現実世界の再現によって近い将来、人の手を介さずに自律的に問題を発見・解決する自律警備システムが実現されると考えられています。

それを可能にするのはエッジAIとメカトロニクスの連携です。エッジAIで取得・認識されたデータを収集・統合・分析し、必要であれば現場に配置されたロボットなどを活用して問題を解決すれば、一連の警備フローが自動化されます。

日本では、2022年12月を目処に有人地帯における目視外飛行が解禁されるため、自律飛行を行うドローンを用いた実証実験が各地で行われており、これも自動化された警備フローに組み込まれる、というような未来もあるかもしれません。

たとえば、監視カメラが捉えた一瞬をAIが分析し、異常が発生したと判断した場合には、ロボットやドローンが迅速に対処を行うというような無人警備が実現する日も遠くないでしょう。

 

テクノロジーは日々アップデートされていきますが、そこには現場の「真実」を捉えるセンシング技術が不可欠です。i-PROは2022年もメーカーに徹し、最新テクノロジーを支えるセンシングデバイスの開発に邁進していきます。

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